避妊・去勢手術

飼い主さんと共に、できるだけ長く元気ですこやかに暮らすための、避妊と去勢。

避妊や去勢手術には、発情のストレスから解放して穏やかな日々を送るためのものだけでなく、将来かかりやすいいくつかの病気を未然に防ぐという目的もあります。ワンちゃんやネコちゃんは、子宮や卵巣、精巣の病気にかかりやすいものなので、当院では生後半年くらいに避妊・去勢手術をおすすめしています。

幼いワンちゃん、ネコちゃんと暮らし始めたら

当院では生後6ヶ月くらいの時期に避妊・去勢手術をおすすめしています。ただし、生後1年未満のワンちゃん、ネコちゃんは避妊・去勢手術の前に2回のワクチン接種をしておく必要があります。
そのため、幼いワンちゃんやネコちゃんと暮らし始めたら、一度ご相談にいらしてください。健康や発育の状態を確認し、ワクチン接種から避妊・去勢手術までのスケジュールについてご提案しています。

避妊・去勢手術について

避妊・去勢手術をお考えの方は、ワンちゃんやネコちゃんを連れて一度、当院にいらしてください。健康状態を診察して手術が可能かどうか、そしていつ頃が適当かを判断し、手術の内容についてくわしくご説明し、スケジュールをご提案します。

手術を受けることが決まったら、手術日の予約を取っていただきます。

手術日には前日の夜から絶食して午前中にお連れいただき、お預かりします。お預かりしたら術前検査を行って、手術を行います。

お迎えは去勢手術の場合、当日夕方から夜にいらしてください。避妊手術の際には翌日のお迎えとなります。なお、抜糸の必要がある場合には、1週間~10日後にもう1度いらしていただきます。

避妊・去勢手術のメリットとデメリット

メリット

発情によるストレスや怪我、脱走の危険性をなくします。
性格が穏やかになります。
男の子の場合、尿のマーキングやスプレーの頻度が下がります。
卵巣、子宮、精巣に関係した病気が予防できます。

デメリット

多くの場合、太りやすくなるので、飼い主さんの食事コントロールが重要になってきます。
全身麻酔で手術を行うので、とても低い確率ではありますがリスクがあります。
いつもと違う環境で数時間から丸1日過ごすことになるので、一時的にストレスがかかります。

その他の手術について

当院では、避妊・去勢以外にも軟部外科や整形外科、歯石取り、腫瘍切除、外傷や創傷手術など、幅広い手術に対応しています。

麻酔について

避妊・去勢手術だけでなく、ほとんどすべての手術と歯石取りのスケーリングでは、全身麻酔をかけることになります。麻酔薬の安全性が著しく向上し、さらに生体監視モニターなどの導入によってさらに信頼できるものになっていますが、麻酔の安全性は100%ではありません。
事故を防ぐために、当院では、手術前に血液検査や血液生化学検査を行い、年齢や健康状態によって心電図検査も行うなどして安全性をより高めています。

side_inq.png